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もうろうの木タイトル 今回はてーこさんの作です 
もうろうの木


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えひめ視聴覚障害者と友に歩む会
平成11年1月31日
高橋 信行
清水利恵子
河野 貞之

 1999年1月16日現在、「友に会」の会員数はちょうど100名です。うち目と耳両方が不自由な方(盲ろう者)は13名です。今後もっと多くの盲ろう者が「友に会」に入会し、また盲ろう者を理解してくださる方が増えることを期待しています。
 さて、「友に会」は現在、二つの大きな問題を抱えています。一つは「組織化」です。もう一つは「乏しい活動資金」です。これらのことについては、今後議論を重ねてゆきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

代表 高橋信行

もくじ

 

 1.「ニューイヤーもうろうコンサート」はどうなった!?

 2.上田さんの「もうろう者体験」「もうろう介護者体験」

 3.もうろう者のコミュニケーションセミナー

 4.ぶたぴょん先生の`波動はどう?

 5.中四国もうろう者大交流会に参加して

 6.会員募集!!

 7.お知らせイロイロ

 

 

1.「ニューイヤーもうろうコンサート」はどうなった!?

平成11年1月10日、松山市総合福祉センターにおいて、「えひめ視聴覚障害者と友に歩む会」主催の「ニューイヤーもうろうコンサート」が開催されました。思い起こせば、初めて「我々でコンサートを」という話が持ち上がったのが97年暮。本当に多くの方々に支えられて、夢をついに現実にすることができました。

  1.コンサートマスターご挨拶

「主役はコンサートに来てくれた”あなた”です。」

 目が不自由な方、耳が不自由な方、大人、子供、手話に興味がある方、音楽に興味がある方、ただぶらっと来てみた人。そして自分達。あらゆる人が、自分のまま楽しめるようにと、心を込めて準備してきました。

 「このコンサートは、特別な”イベント”でも”ボランティア”でもなく、”友達”なんだよ。」その思いをステージに託しました。みんなが楽しそうに踊っているのが舞台の上からも見えました。手話がはじけ、風船が舞い、音楽があふれたとき、みんなが一つの心になってすごいパワーが生まれていました。この時コンサートは、みんなを友達として結んでくれたように思います。この「人」と「人」のつながりを大切にしていきたいですね。

コンサートマスター 出来 郁恵

 

 A華麗なる出演者たちは

     司会     鳥越三由
    (プログラム順に)
      ヤンズ
      ミスタークロケッツ
      愛媛学生能楽研究会
      ToMourou(「友に会」啓発バンド)
      手話ボーカル Touch
       要約筆記  オリーブの会

 

 B開演からフィナーレまで

 「おお、お客さん、結構はいっとるぞ!」会場入り口横の控え室から、ToMourouメンバーの一人がひょいと顔を出し、呟いた。 そして…「うわ、始まった!」 みんなちりぢりになって、ステージ脇で、控え室で、コンサートの進行を見守る。「今、ヤンズだ。ヤンズ、頑張れ…。」 ヤンズの清々しいハーモニーが、ホールいっぱいに広がる。みんな手拍子を打ったり、体をゆらしたりで、りりしい兄弟にうっとり。「ヤンズファンクラブができるなあ」と、ちょっと不機嫌そうな男性出演者もちらほら。彼らが惜しまれつ退場すると次は、スタッフセーターに身を包んだ手話サークルTouchの登場だ。「ロゴ印刷って、セーターにもできるんや」なんて感心しているうちはまだいい。とにかく、Touchのメンバーは表情が豊かで、特に笑顔は120点!すっかり彼らのペースにはめられ、お客さんも待機中の出演者も、嬉しそうに一生懸命、Touchの動きについていく。先日、出演者の一人からこんな報告があった。「家に帰ったら、コンサートに来ていた娘が、手話でこんにちわってしてくれたよ。」大成功だね、Touch。そしてこの後、ステージに登場した怪しげな若者5人組は、ミスタークロケッツ!ステージ上の彼らにア然としたのは、他でもない、ToMourouメンバーだ。「衣装、いいよ」「前髪立っとるよ!」「マイク、振り回してるよ!」 クロケッツのスピード感あふれるオリジナルサウンドに、みんなノリノリ!そして彼らに触発されたのか(?)、この時控え室では、ヘアマスカラで髪を緑に染めるToMourouメンバーが続出。これからもまっすぐに音楽を見つめつづけてね、ミスタークロケッツ!

 さて、休憩も終わり、そろそろ後半開始…という頃、客席前方のスペースが、まるで別世界のように厳かな雰囲気に包まれ始めた。な、何だ、あの赤い「敷物」は?登場したのは、愛媛学生能楽研究会。能楽金剛流を学び、守り続けている、背筋の伸びた学生達だ。演目は、かの有名な「橋弁慶」。「これが能楽かあ」と思われた方も多いのでは?若い力で見事に舞い、謡った彼らに、大きな拍手が送られた。
 そのころ幕の向こうでは、ToMourouメンバーの緊張がピークに達していた。そしてイントロと共に幕が上がり、ToMourouのステージが始まった。誰がどこを間違えたかなんて話は、この際抜きにしよう。実はこれを描いている本人も、メンバーとして演奏に参加していたのだ。従って、ToMourouに関しては、客観的な描写がほとんどできない。ただ、写真のように頭に焼き付いている場面がいくつかある。その一つが、客席前列の、視聴覚障害者と思われるかたと、その隣で、あらゆる方法でToMourouの音楽を伝えようとしているかたの光景。あるときは、両腕を握り、ぶんぶんと振って、私たちのリズムを伝えようとしてくれていた。それを見て目頭が熱くなったが、まだステージは続いているぞと、ぐっとこらえた。「負けないで」では、お客さんも手話に参加してくれた。そのフレーズが来るたびに、たくさんの「負けないで」が客席であふれかえっている。なんだか観ているだけで元気が出てくる。一曲ずつこなしていくうち、「ああ、もうすぐ終わってしまう」という思いが募ってゆく。そして最後の曲が終わった。みんなで客席に手を振った。幕が、じわり、じわりと降りてくる。慌てて、両手を挙げて、さらに大きく振った。いろんな思いが胸をよぎる。「来てくれて、ありがとう。」「観てくれて、聴いてくれて、感じてくれてありがとう。」そして…「また、会おうネ。」

 C、皆様のご協力、そしてこれから

  当会では、皆様にお気軽に参加していただくため、会費をいただいておりません。そこでコンサート会場では、受付に募金箱を設置させていただき、また関係者には一口500円の協力金を呼びかけました。集まった金額は下記の通りです。
    募 金     47,089円
    協力金     55,500円

  皆様のご支援、ご協力に、主催者一同、心より御礼申し上げます。今後ももうろう者の社会参加を目指し、より一層活動を広めてまいりたいと思いますので、どうか暖かく見守って下さいますよう、お願い申し上げます。

 

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2.上田さんの「もうろう者体験」「もうろう介護者体験」

 上田@ネットプラン松山です。こんにちは。
 先日の交流会で、盲ろう疑似体験をしました。目的は、午後からの交流会に参加される川本さんを迎えにいくために、どのようにして案内すればいいのかを知るためです。

 まず、アイマスクをして、目が見えない状態にします。そして、耳線をした上でヘッドホンを着けます。ヘッドホンからはホワイトノイズ(サーという雑音)が聞こえるだけです。これで、目も耳も使えない状態になりました。

 最初に、介護をしてくれる方が、手のひらに何か書いています。でも、何を書いているのか、よくわかりません。どちらの方向から書いているのかわからないのです。何度か書いてもらって、慣れてきたのでひらがなを理解することができました。そして、介護者のひじのあたりを持たせてもらって、歩き始めました。

 これが、とても大変です。前に何かあるのではないか、段差があるのではないか。とても不安で、すり足のようにしないと歩けません。しばらく歩いて、手すりを持たせてもらって、少し安心して歩けました。それから、階段です。ここも、手すりがあるので少しは安心なのですが、もう一段あるのかどうか心配で、やはり、恐る恐るといった感じです。そして、手すりが途中で途切れたりすると、また不安になります。

 それから、自動販売機のところへ行きました。

 手でボタンを触らせてもらって、それが自動販売機であることはわかりました。そこで、何がほしいのかを手のひらに書いてくれるんだろうと想像していたのですが、何を手のひらに書いているのかわからなくなりました。どうしても、頭のなかでカタカナを想像してしまって、ひらがなを書いているのか、カタカナを書いているのか、混乱してしまったのです。それと、字を書く角度が、最初とどうも違うような感じで、ひらがなだろうと思ってもなかなか理解できません。それと、自動販売機のお金をいれるところあたりに点字のテープが貼ってあったようで、それを触らせてもらったのですが、理解できなくて笑ってしまいました。

 でも、他のものに比べて点字がとても読み取りやすいものだと思いました。自動販売機の前で、私があまりにも言葉を理解できないので介護者も困った様子で、しばらく、もう一人の方と相談していたようですが、その間、一人で立たされていたとき、めまいがしてきました。目も耳も使えないと平衡感覚がおかしくなるんでしょうか?もう少し放っておかれたら、その場にしゃがみこむか、倒れていたと思います。

 そして、缶コーヒーをもらって、椅子に座らせてもらって、コーヒーを飲みました。ここで、椅子に座るときも、自分が椅子に対してどういう向きで立っているのかわからないので、恐る恐る座りました。コーヒーを飲むときも、周りの状況がわからないので、なんだか恥ずかしい感じです。

 この前後で、「声を出して」といったことを手に書いてもらって、一応話したのですが、自分がどういう声で話しているのかわからないのでとても話しにくかったです。

 ○盲ろう者介護体験

 上記の体験を踏まえて、川本さんを迎えに行きました。午後1時過ぎにバスが到着しました。まずは、ここまで良く来られたなという思いでした。そして、タクシー乗り場まですこし距離があったので一緒に歩いてもらいました。最初は、恐 る恐るといった歩き方でしたが、少し歩くと慣れてきて、結構早く歩いてくれました。このとき、私は荷物係で、家内が手引きをしました。タクシーに乗る前にトイレに行きたいとのことで、駅の公衆トイレへお連 れしました。ここで、ちょっと失敗したのですが、障害者用のトイレがあるのに気づかず、普通のトイレに行きました。その後は、どういう状況だったのか分かりませんが何とか無事に用を済ませて二人で出てきました。それから、タクシーに乗って会場へ向かいました。今回の旅では、バスが結構ゆれて、少し気分が悪くなったそうですが、タクシーに乗った頃は大丈夫だったようです。たしかに、疑似体験のことを考えると、私なら気分が悪くなるどころではないでしょう。そして、バスの切符を拝見したときに、土佐山田から来られたとわかったので、そのことについて、タクシーの中で少しお話をしました。私が、川本さんの手のひらにひらがなを書いて、川本さんは口頭で返事をするといった感じです。川本さんの声は少し甲高いですが、ほどんど問題なく理解できて、会話を楽しむことができました。一緒に歩いたり、話したりして、川本さんがとても元気で明るい方だと思いました。私のほうが勇気づけられる、良い経験でした。

 

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3.もうろう者のコミュニケーションセミナー

 盲ろう者」のコミュニケーション方法について
 「盲ろう者」のコミュニケーション方法についての紹介コーナーです。今回は、「手話を利用した盲ろう者のコミュニケーション手段 」について。

a. 「触読手話」

 盲ろう者が相手の手話を触って読み取る方法を「触読手話」と言います。すでに手話を習得している聾者が失明して盲ろう者になった場合などで多く使われています。通常の手話より若干動きを小さめに、ゆっくりめに表します。
 また「触読手話」の別法として、触読のできない盲ろう者の手を持ち、手話の手型を作らせてコミュニケートする方法もありますが、伝達速度が遅いという欠点があります。

b. 「弱視手話」

 弱視ろう者のための手話を「弱視手話」と呼んでいます。
 @視野は狭いが視力が残っている場合は、手の動きの幅を限定し、少し離れた場所から見る手話を行います。
 A視野欠損はないが視力低下が著しい場合はごく近いところから手話を見る(近接手話)方法がとられます。いずれにしても視覚障害の程度や状況によって、光量の強さや光の方向、背景色や服の色、位置関係などが重要な配慮事項となります。

 

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4.ぶたぴょん先生の
    波動はどう? 第三回

 "波動はどう?"の第3回目は、昨年12月9日(障害者の日)に旗上げした「WeCAN!」についてのお話です。

 現在、全国各地でコンピュータとインターネットを活用した障害者の社会参加と就労支援活動への取り組みが始められています。各々の活動によるさまざまな成果が社会の注目するところとなりつつあります。しかし同時に、障害者雇用促進法における外注・請負除外規定の問題や、設備・財政不足による支援要請等,草の根的な個々の支援活動だけでは不十分な多くの問題が明らかになってきました。

 こうした中で「WeCAN!」は、各地の活動の発展と新たな立ち上げを支援し、連携して障害者の社会参加と在宅就労の推進を目指して設立されました。障害者や関連団体と行政、企業が手をつなぐことによって新しい力を産み出し、それにより障害者だけでなく社会全体の活性化の『場』として期待されています。

 「WeCAN!」とは、障害者が中心となり、コンピュータとインターネットを駆使した在宅就労と社会支援を支援する全国規模のNPO団体です。
   The Working for ------------------------ 働く力を連携させ
   Empowering
   Community ------ 社会に力をみなぎらせるための、
   Action -------------------------------- 積極的に行動する
   Network ----------------------------- 人と人、団体と団体のネットワーク
   ! -------------------------------------- (それぞれの思い)
という単語の頭文字を取っています。(http://www.wecan.gol.com/)

 

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5.中四国もうろう者大交流会に参加して

 11月7日(土)8日(日)、岡山で中四国盲ろう者大交流会が開催されました。約90名の方が参加されました。そのうち25名が盲ろう者でした。

 第一日目は、国民宿舎『桃太郎荘』で交流会・宴会が行われました。宴会の後、みんなで夜中まで語り合いました。

 交流会の時、会長さんが説明してくださっていた時、私は目がくもって見えにくくなりました。手話通訳の人に大変お世話になりました。他の人にもいろいろな活動をして頂き感謝しています。私は、目が見えにくいので、わかりにくかったのですが、夫は沢山の人に驚いていました。

 第二日目は、倉敷にあるチボリ公園を見学しました。はっきりと全体はわからなかったが、植木などがとてもきれいでした。いろいろと思い出が沢山できました。本当に楽しい思い出ができました。特に、手話通訳の人には大変お世話になりました。          

 

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6.会員募集!! 「友 に」歩んで行きませんか…!!

 「友に会」では、常時、新会員を募集しております。
 ご連絡は下記まで。

 〒791−8016 松山市久万の台594−5
                高橋信行
  TEL&FAX       089‐926‐0282
  電子メール  nobusan@dokidoki.ne.jp
 「友に会」ホームページ http://www.dokidoki.ne.jp/home2/nobusan/

 

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7.お知らせイロイロ

 もうろうコミュニケーションサークル「Touch」

 平成10年10月10日に結成しました。 「友に会」と連携して活動を行います。「触読手話」や「指点字」などの 手段を使って盲ろう者とのコミュニケーションを行います。 オープンサークルですので、他のサークルに入っている人でも、 自由に参加してください。

 毎月第2金曜日、18:00〜20:00に、ハーモニープラザで 活動しています。会費は、1ヶ月500円です。

 次回の例会は、2月12日(金) 18:00〜20:00
 「視覚障害について」の学習をします。

 皆さん、気軽に遊びにきてください。
   連絡先 : 仲神 秀美
 〒799‐3102
     伊予市宮下1023−2
 TEL&FAX
     089−982−6559
 E‐Mail cello@mail2.netwave.or.jp

 1999年「友に会」の活動予定
●「友に会」の行事案内

  99/1/10  「ニューイヤーもうろうコンサート」大成功に終わる!!!

  99/1/30  「もうろうの木99-1号」発行

  99/3/14   3月交流会
          愛媛県視聴覚福祉センター 3F会議室
          午後1時30分〜4時まで

  99/5   5月交流会

  99/7   7月交流会

  99/9   9月交流会

  99/11/27.28   「第5回中四国盲ろう者大交流会」

 中四国の盲ろう者とサポーター約100名が集まり交流会、宴会などを通して親睦を深める「第5回中四国盲ろう者大交流会」が11/27.28松山で開催される予定です。
 それに伴い「中四国盲ろう者大交流会実行委員会」を結成して大交流会の運営にあたっていきたいと思います。お手伝いいただける方は、代表の高橋までご連絡下さい。

 上田和章さん 氏間和仁さん 大西長伸さん 児島万代光さん 佐相和郎さん 宇和パークさん
 以上の方から、「友に会」に寄付金をいただいております。
 ありがとうございました。



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