NPOえひめ盲ろう者友の会 会報 ―― 2009・夏号 ―――― もくじ 1. お花見に初参加! 2. 私の目標はChange 3. 現任研修会レポート 4. 音声読書器 5. 行事予定 6. 編集後記 1 お花見に初参加!                    半田 和美(松山市)  4月5日(日)えひめ盲ろう者友の会の、お花見に初めて参加しました。愛媛県視聴覚福祉センターを出発し、市内電車に乗りこみました。想像していたより、大勢の参加者で、電車は友の会の貸し切り状態です。皆さん、ニコニコ笑顔で、お花見を楽しみにされていたんですね。  今年の松山は、開花宣言が例年より随分早かったのですが。その後、肌寒い日が続き、つぼみも固く閉じていました。前日まで雨も続き、お花見は大丈夫かなと心配していました。  ところが当日は、いきなり春本番の暖かさです。道後公園の桜のつぼみも、一斉にほころび始めていました。絶好のお花見日和。これも、皆さんの日頃の行いが良かったおかげですね。  なんとか座る場所を見つけ、さあ、お弁当の時間です。みんなのお腹が空いた、早く食べたい、という熱い思いが通じたのか、高橋理事長の挨拶も短めでした。もしかしたら理事長が一番、お腹が空いていたのかもしれませんね。桜の下、みんなで食べるお弁当は格別に美味しいですよね。  美味しいお弁当を食べた後は、持ち寄ったお菓子を食べながら、おしゃべりで盛り上がりました。松山市内からだけでなく、新居浜市、四国中央市、宇和島市など遠方からも来られていたのですね。皆さん本当に楽しくおしゃべりされていました。私は初めてお話しする人ばかりで初めは緊張気味でしたが、皆さんの笑顔に、緊張もほぐれました。  通訳・ガイドヘルパーの方達は会員の方々が楽しく交流できるように目配り、気配りを欠かさずに行動されていたのに感心しました。  今年は、専門学校生の方がボランティア研修として特別参加されていました。若い女の子の参加で、オジサマ達も心なしか笑顔がほころびがちのように見えました。  また、ぽかぽか陽気の下、盲導犬のカッサちゃんも、ゆったりとくつろいでいました。私が近づいても動くことなく、顔を少し上げて、軽く尻尾をパタパタ振ってくれました。うちの犬は落ち着きがなくて困ることばかりです。それに比べ、カッサちゃんは静かに、おかあさんに寄り添っていました。本当に盲導犬は、かしこいですね。  楽しい時間は、あっと言う間に過ぎます。参加者の皆さんは、また、必ず会いましょうねと、明るい笑顔でお別れの挨拶を交わしていらっしゃいました。  桜も満開、笑顔も満開のお花見でした。  2 私の目標はChange                   稲葉 哲也(宇和島市)    初めまして。この紙面ではどの方にもそう言わせてください。  私は、昭和47年に松山盲学校に入学し、昭和57年3月に専攻科を卒業。その後、松山市内で1年働いたものの、何か足りないと思い、東京に出向き勉強をしながら働いて、現在は宇和島に帰って、病院と開業の掛け持ちをしております。  昨年4月25日に突然耳が聞こえなくなって、聞こえない世界を少し知りました。元々、左の耳はほとんど聞こえなかったので、一時はどうなることかと、不安な毎日を過ごしていましたが、徐々にいろいろな音や声が聞こえ始めて、日ごとに喜びをもらったものでした。  そんなおり「友に会」のことを聞き、回復するにしろしないにしろ入会を望んでいたので、高橋理事長に相談し、入会させていただきました。  でも、昨年のボランティアとの交流会、そして先日の花見、いずれも楽しい人とを過ごすことができ、感謝しています。  まだまだ、知らないこと分からないことばかりですが、自分にできることは何でもやります。  表題に掲げたように、今年の私の目標がアメリカ大統領のオバマさんと同じく、「Change」でいきたいと思います。チェンジ、まさしく政治も環境も教育も福祉も変わらなければなりません。暗いと不平を言うよりも進んで明かりをともす、そんな人間になりたいものです。  これから先、何があるか知るよしもありませんが、会員の皆様どうかよろしくお願いいたします。次回皆様にお会いできるのを心より待ち望んでいます。  簡単ではございますが自己紹介とさせていただき、筆を置きたいと思います。   3 盲ろう通訳介助者現任研修会 〜県視聴覚福祉センター〜                   松本 雅美(松山市)  今年度より、盲ろう通訳介助者現任研修会が愛媛県視聴覚福祉センター主催で始まりました。  養成講座を受講し、通訳介助者として活動されている皆さんの、 ステップアップの場が切望されてきましたが、視聴覚福祉センター主催で開催されることとなり、友の会としても全面協力させていただくことになりました。  第一回目は5月2日(土)午後1時。19名の受講生を迎えて「指点字」をテーマに研修が始まりました。現任研修とはいえ、受講生の中に指点字を取得している方はいません。高橋理事長が「あいうえお」から順番に説明し、練習していきました。養成講座と違って、時間がたっぷりあることがありがたいですね。受講生の皆さんは、十分に基礎を学び、家でも練習することを約束してくださり、第一回目を終えました。  受講生の一部の方に、インタビューをしましたので、ご紹介します。 Q.どうしてこの研修会を受講しようと思ったのですか? A1.養成講座は受けたが、理解できていないところもあり、改めて勉強したいと思った。 A2.活動はしているが、ステップアップしたいと思った。 A3.もっと自信を持って接したいと思った。 Q.第一回目を終えての感想は? A1.指点字が少し分かって良かった。 A2.とても楽しく、少しずつ覚えていけると思った。コミュニケーションの大切さを改めて感じた。 A3.指点字に興味はあったがなかなか取り組めなかった。指文字を覚えた時のように取り組んでいきたい。 Q.これからの研修に何を望みますか? A1.研修と交流を兼ねた内容。 A2.盲ろう者と交流したい。 A3.通訳だけでなく介助について勉強したい。  インタビューにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。  さてさて、今後の研修が期待されますね。12月には、忘年会を兼ねた交流会も予定されているようですよ。盲ろう者の皆さん、ぜひご参加を!  また、研修にご協力いただける盲ろう者も募集しています。事務局までご連絡くださいね。  今後の日程をご紹介します。 「盲ろう通訳介助者現任研修会」  1. 5月 2日(土)・・・開講式・指点字(済み)  2. 6月 6日(土)・・・触手話・弱視手話(済み)  3. 7月 4日(土)・・・音声通訳・手書き文字・要約筆記  4. 8月 1日(土)・・・状況説明  5. 9月 5日(土)・・・手引き  6.10月 3日(土)・・・指点字・触手話・音声通訳@  7.11月 7日(土)・・・指点字・触手話・音声通訳A  8.12月12日(土)・・・実習@「自己紹介と交流」  9. 1月 9日(土)・・・実習A「交流」 10. 2月 6日(土)・・・まとめ・閉講式 4 音声読書器                     林 弘之(松山市)  本誌をお読みいただいている方の中には、読書を趣味とされている方も少なからずいらっしゃることと思います。  盲ろう者が一般に出版・販売されている書物の内容を知る手段として、点訳図書や録音図書があることはご存知でしょうか。しかし、これらは製作に膨大な時間が掛かる上、当然のことながらすべての書物が点訳・録音されているわけではありません。  また、幸運にも希望の書物の点訳版・録音版を手に取ることが出来たとしても、その量は膨大で読破するには墨字の書物を読む健常者の何倍もの時間を要することとなるでしょう。  一冊の文庫本が点訳されると、電話帳のような厚さの点字本数冊になったり、録音図書ではカセットテープ何本分になったりするのは珍しいことではありません。ご自分で所持しているものならそれでも時間を掛ければ読みきることは可能かもしれませんが、図書館等で借りた場合、返却期限までに読みきれないということもあるのではないでしょうか。実際、わたしはそうやって途中で返却しなければならなくなったことが何度かありました。    音声のサポートを受けられる場合、スキャナで読み取らせた紙媒体の文章をOCRと呼ばれるソフトで翻訳し、パソコンのテキストデータとしてスクリーンリーダーに読ませるという方法もあります。こちらは視覚障害者向けのOCRソフトも発売されていますが、読書手段として活用するにはある程度パソコンを使えなければなりませんし、本をスキャナで読み込ませるには本自体を解体して、1ページずつスキャナに掛けなければならないので大変です。  わたしが好きな文庫本は点訳されていないので、一時はこちらの方法を検討したのですが、スキャナの扱いが上手く出来ずに断念せざるを得ませんでした。  そんなわけで一度は趣味の一つを失ってしまったわたしですが、天はそんなわたしを見放さなかったのです。  今回ご紹介させていただく音声読書器《読みともライト》はパソコンを使うことなく、簡単な操作だけで墨字の文章を読み上げてくれる画期的な機器です。  これはスキャナと拡大読書器が一体になったような機器で、パソコンに接続することなく、単体で使用することが出来ます。読み上げさせたいものを機器のガラス面に伏せて置き、蓋を閉じて読み上げボタンを押し、エンターキーで実行すれば機器が読み取りを開始します。多少厚みのあるものでも、読み取りが終わるまで上から押さえてやれば読み取るので、文庫本のようなものでも読み上げさせることが出来るのです。  この機器のおかげで、わたしは手元に置くだけで読む事の出来なかった文庫本を、読むことが出来るようになりました。また、本だけではなく、チラシや案内状等もこれを使えば読むことが出来、得られる情報量が飛躍的に多くなりました。  音声読書器《読みともライト》は読み取ったデータを編集したり、様々な読み上げ設定が可能ですが、基本的な機能のみを使用するのなら、3つか4つのボタンの位置を覚えるだけで済みます。わたしもそれくらいしか覚えていませんが、問題無く使うことが出来ていますよ。  また、この機器はPCとテレビを接続するためのケーブル(別売り)を使ってモニターに接続すれば、拡大読書器としても使うことが出来ます。    日常生活用具にも拡大読書器の一種として指定されていますので、ご購入を検討される方はお住まいの地域の障害福祉課に問い合わせてみてください。  音声読書器《読みともライト》の詳しい機能等に関しては、アイフレンズにお問い合わせください。    以上、林弘之より、音声読書器《読みともライト》の紹介でした。       5 友の会行事予定 ◎ピクニック交流会  7月12日(日) ※申込み締め切りました    〜平家谷そうめん流し&マンボウとふれあうみかめ海の駅〜 ◎レクリエーション交流会 10月11日(日)        養成講座の受講生と交流しましょう ※詳細は未定 ◎盲ろう忘年会    12月12日(土)        現任研修会参加の皆さんと合同忘年会の予定です ※詳細は未定 ◎通訳・ガイドヘルパー養成研修会     9月6日、13日  10月11日、25日 (いずれも日曜) ※ 詳細は事務局までお問い合わせください ◎全国盲ろう者大会 8月21日(金)〜23日(日) ※申込み締め切りました         群馬県・伊香保温泉にて ◎ 中四国盲ろう者大会 11月14日(土)15日(日)  ※詳細は未定        香川県高松市にて   行事が目白押しですね。こぞって参加しましょう! 6 編集後記    日に日に暑さが増していく今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。  こんにちは、もうろうの木編集長の林弘之です。  まずは編集委員をはじめ、本誌の製作に関わってくださった方々にこの場を借りて御礼申し上げます。  編集・製本作業をお手伝いいただいた皆さん、お忙しい中、快く原稿執筆をお引き受けくださった皆さん、おかげさまでこうして今年ももうろうの木を発行させていただくことが出来ました。  本当にありがとうございました。  さて、例年であれば寒い時期の発行となっていた本誌が何故こんなにも早く発行されたのか。  お察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、今年度は夏と冬の二回発行を目論んでおります。  下半期にはピクニック交流会に始まり、全国大会、通訳・ガイドヘルパー養成講座、中・四国大会とイベントも目白押しです。  えひめ視聴覚福祉センター主催の現任研修会もありますし、本誌の内容も一層充実したものとなるでしょう。  そのためには、もうろう当事者でもある読者の皆さんの協力が欠かせません。  当方も本誌が皆さんにとってより良いものであるよう努力していきますので、ご協力をよろしくお願いいたします。                     編集長 林 弘之       ?? ?? ?? ?? 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