平成16年度

 

 

通訳介助者養成講座

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特定非営利活動法人 えひめ盲ろう者友の会


1        目的

盲ろう者の福祉に理解と熱意を有する者に対し、盲ろう者のコミュニケ−ション手段と移動介助についての知識と技術の指導を行うことにより通訳・介助者を養成し、もって盲ろう者福祉の増進を図るものとする。

2        対象者

20歳以上で、盲ろう者の福祉に理解と熱意を有する者

3        日程

 

  

       

講 師

場 所

1

9月12日

9:30 〜10:00

受付

 

松山市総合福祉センター5F

中会議室

10:00〜10:15

開講式・オリエンテーション

 

10:15〜11:00

1.盲ろう者を取り巻く福祉行政の動向

松原 貴仁

11:10〜12:00

2.盲ろう者とは?

高橋 信行

13:00〜13:50

3.盲ろう者の話

真鍋 法子

14:00〜15:00

4.盲ろう擬似体験(1-1)全盲全聾編

森川美惠子

15:00〜16:00

5.盲ろう擬似体験(1-2)全盲全聾編

森川美惠子

2

9月26日

10:00〜10:50

6.盲ろう者の通訳・介助理論

松本 雅美

松山市総合福祉センター5F

中会議室

11:00〜11:50

7.盲ろう者と手話(弱視手話と触手話)

児玉 浩仁

13:00〜13:50

8.盲ろう者と点字(指点字やブリスタなど)

中西 信廣

14:00〜15:00

9.盲ろう者の移動の介助1

村上 容子

15:00〜16:00

10.盲ろう者の移動の介助2

村上 容子

 

 

  

       

講 師

場 所

3

10月3日

10:00〜10:50

11.盲ろう擬似体験(2)弱視難聴編

高橋 信行

愛媛県視聴覚福祉センター

3F 会議室

11:00〜11:50

12.盲ろう者と音声、筆記、手のひら書き

鈴木 千草

13:00〜16:00

13.体験実習盲ろう者と交流(交流会に参加)

 

愛媛県視聴覚福祉センター

4F 和室・調理室

 

4

10月24日

10:00〜11:50

14.体験実習まとめ&感想

鈴木 千草

松山市総合福祉センター5F

中会議室

13:00〜13:50

15.盲ろう者福祉の現状と課題および生活実態

高橋 信行

14:00〜14:50

16.通訳・介助者派遣事業について

鈴木 千草

15:00〜15:30

閉講式

 

 

4        受講料

無料(ただし教材費として1000円かかります。)

5        修了者

全講習時間の3/4以上の出席をもって修了したとみなし修了証を交付します。

        講習修了者については、本人の申し出により、全国盲ろう者協会が実施する訪問相談員(盲ろう者向け通訳介助者)の登録を推薦します。

        訪問相談員となりますと、盲ろう者に対する通訳介助に対して対価が支払われます。

6        その他

本講座は行事保険に加入しています。

本講座への参加に際してけがなどが発生した場合は、事務局にその旨をご連絡ください。

1日目(9月12日)

 

受付

開講式・オリエンテーション

1.盲ろう者を取り巻く福祉行政の動向

2.盲ろう者とは?

3.盲ろう者の話

4.盲ろう擬似体験(1-1)全盲全聾編

5.盲ろう擬似体験(1-2)全盲全聾編

 

1.盲ろう者を取り巻く福祉行政の動向

愛媛県保健福祉部生きがい推進局障害福祉課 松原 貴仁

 

 

 

 

 

1 社会福祉基礎構造改革

 

 

 

 

 

 

 

2 市町村合併の進展

 

 

 

 

 

 

 

3 三位一体改革

 

 

 

 

 

 

 

4 その他

2.盲ろう者とは?

講師  高橋 信行

1 盲ろう者って何?(定義)

 

2 盲ろう者の分類(障害の程度による)

(1)目が不自由

(2)耳が不自由

(3)耳と目の両方が不自由(盲ろう)とは?

 

3 盲ろう者の分類(経歴から)

(1)盲ベースの盲ろう者

(2)聾ベースの盲ろう者

(3)先天性の盲ろう者

(4)その他の盲ろう者

 

4 盲ろう者の不自由とは?

(1)「見えない・見えにくい」ことによって

(2)「聞こえない・聞こえにくい」ことによって

(3)3つの制約と孤独感

 

5 盲ろう者のコミュニケーション手段

(1)点字系コミュニケーション手段

(2)手話系コミュニケーション手段

(3)その他のコミュニケーション手段

 

6 福祉の狭間におかれてきた盲ろう者

 

7 我々は何をしようとしているのか?

(1)コミュニケーション支援

(2)情報保障

(3)移動の介助

(4)社会参加の場作り

(5)盲ろう者の存在やニーズの顕在化

 

8 全国盲ろう者協会および各地の盲ろう者友の会

(1)社会福祉法人「全国盲ろう者協会」

(2)各地の「盲ろう者友の会」

 

3.盲ろう者の話

講師  真鍋 法子

1 私の障害

 

2 私の生い立ち

 

3 私の生活

 

4 私がしたいこと

 

 

4 - 5.盲ろう擬似体験 全盲全聾編

講師  森川美惠子

1 盲ろう疑似体験の目的

 

2 盲ろう疑似体験の方法

(1)アイマスクで目隠し

(2)耳栓+ホワイトノイズ

(3)体験課題

 

3 疑似体験

(1)二人一組になる

(2)1人は盲ろう者役、もう1人は介助者役

(3)体験課題実施

(4)交代して体験課題実施

 

4 ディスカッション

 

 

 

2日目(9月26日)

6.盲ろう者の通訳・介助理論

7.盲ろう者と手話(弱視手話と触手話)

8.盲ろう者と点字(指点字やブリスタなど)

9.盲ろう者の移動の介助1

10.盲ろう者の移動の介助2

 

 

6.盲ろう者の通訳・介助理論

講師  松本 雅美

1  はじめに

(1)盲ろう者の制約とは

(2)通訳介助者の役割とは?

(3)自立とは

(4)社会参加とは

(5)通訳介助者によって盲ろう者は

(6)「支援」とは何か?

(7)通訳介助活動は誰のためにするのか?

(8)通訳介助者自身のためとは?

(9)共生の理念

2  通訳介助者は具体的に何をするのか?

3  通訳の場面

(1)一対一の場面

(2)集団の中

(3)集団に参加するということは

4  コミュニケーションの仲介

(1)演劇の原稿のように伝える。

(2)通訳手段

(3)伝えられる量

(4)要約はウデの見せ所

(5)盲ろう者が集団に参加できるように集団への働きかけ

5  盲ろう者の目と耳としての役割

(1)周囲の状況

(2)探す

6  移動の介助

7  その他の配慮事項

(1)触れるものは触ってもらう

(2)直接コミュニケーション

8  通訳介助者はこのようなことに気をつけましょう。

(1)正確に伝えましょう。

(2)自分の意見や考えを通訳に含めないようにしましょう。

(3)通訳介助者が判断をしてしまわないようにしましょう。

(4)秘密を漏らさないようにしましょう。

(5)盲ろう者の生活や発言などに干渉しないようにしましょう。

(6)盲ろう者を放置しないようにしましょう。

7.盲ろう者と手話(弱視手話と触手話)

講師  児玉 浩仁

1 手話の概論

 

2 触読手話とは

 

3 弱視手話とは

 

4 手話を学びたい人のために

 

 

8.盲ろう者と点字(指点字やブリスタなど)

講師  中西 信廣

1 点字の概要

 

(1)点字の沿革

 

(2)1マス6つの点から

 

(3)点字一覧表

 

2 ブリスタを使おう

 

3 指点字をやってみよう

 

4 点字を練習する方法

9 - 10.盲ろう者の移動の介助

講師  村上 容子

1 基本姿勢

(1)盲ろう者は介助者の肘・肩に手を置く。

(2)盲ろう者は介助者の一歩、後ろに位置する。

(3)肘や肩で誘導するような気持ちで。

 

2 基本歩行

(1)介助者が一歩先を歩き、盲ろう者はその後をついて歩く。

(2)介助者の幅+盲ろう者の幅であることに注意する。

(3)歩くスピードは盲ろう者にあわせる。

 

3 狭い場所・危険箇所

(1)体を進行方向に向かって斜めにする。

(2)ゆっくり歩く。

 

4 階段・段差

(1)階段や段差の直前で一旦停止。

(2)肩や肘におかれた盲ろう者の手をぽんっとたたいて注意を促す。何らかのサインを決めておくとよい。

(3)慎重に一歩を踏み出す。

(4)この時、盲ろう者の足元を見ないようにする。

(5)階段・段差の終わりで一旦停止。

(6)盲ろう者が階段や段差を終了して一旦停止したのを確認して再び歩き出す。

(7)ほんの少しの段差でも恐怖を感じるので注意する。

 

5 その他

(1)危険な側を歩かせない。

(2)必要に応じて、安全な場所で状況説明する。

(3)階段・エスカレータ・エレベータがある場合は本人に選択させる。

(4)カーブは、曲がったことがわかるよう直角に曲がる方がよい。

(5)介助は「二人三脚」お互いの意思疎通が大切。

 

 

 

3日目(10月3日)

11.盲ろう擬似体験(2)弱視難聴編

12.盲ろう者と音声、筆記、手のひら書き

13.体験実習盲ろう者と交流(交流会に参加)

 

 

11.盲ろう擬似体験(2)弱視難聴編

講師   高橋 信行

1  障害の程度による分類

2  見えにくさのいろいろ

(1)夜盲

(2)視野狭窄

(3)中心暗点

(4)屈折異常

(5)白濁

(6)羞明

3  難聴の分類

(1)音が聞こえる仕組み

(2)障害部位による分類

(3)程度による分類

4  聞こえ方のタイプ

(1)高音性難聴

(2)老人性難聴

(3)低音性難聴

5  補聴器の種類(形)

(1)耳穴型補聴器

(2)耳かけ型補聴器

(3)箱型補聴器

(4)メガネ型補聴器

6  補聴器の種類(アンプ)

(1)アナログ・リニア

(2)フルデジタル

7  補聴器の不便さ

(1)補聴器をつけても普通に聞こえるようになるわけではない

(2)余分な音がやかましい。

(3)メンテナンスの必要性

8  弱視難聴者に対する配慮事項

(1)適度な明るさの確保

(2)まぶしさの軽減

(3)文字を見せるときは

(4)時間がかかることを理解する

(5)目の前に持っていっても見えない

(6)通じやすい話し方とは

12.盲ろう者と音声、筆記、手のひら書き

             講師   鈴木 千草

音声通訳

盲難聴・弱視難聴の盲ろう者に行う方法で、比較的簡単な通訳方法と思われがちだが、難聴者の心理に配慮するとともに、通訳者としての自覚を持つ。

通訳時のポイント

@      補聴器側の耳に話しかける。

A      声の大きさ・スピードは盲ろう者に確認する。(サ行 タ行 マ行は聞き取りにくい)

B      状況説明をする(出席者 男女数 座席位置 年齢層 参加者の様子など)

C      発言者が誰かをはっきりさせ、話題が変わったら知らせる。

通訳者の問題

通訳の内容がバレバレで、自分の声だけが浮いているようで恥ずかしい。

話が聞き取れなかったり、話のスピードが速い場合は、「もう一度お願いします」とか「ゆっくり話してください」「大きな声でお願いします」などという勇気を持つ。

→通訳者としての自覚を持つ

 

実    技

 

 

 

 

 

 

 


筆記通訳

弱視難聴の盲ろう者に用いるコミュニケーションだが、文字の大きさ・筆記具の種類や使用する用紙がそれぞれ違うので確認する。また、手話を日常用いていても、専門用語が多い場合は筆記のほうが良いこともある。

速く書くための筆記技術

@      略字・略号を用いる(全国要約筆記問題研究会作成のものや、その場での取り決めなど)

    ー 補聴器    ー 難聴    ー 要約筆記    F― ファックス

    ボラー ボランティア    リハー リハビリテーション    他

A      カードを使う(よく出てくる言葉を事前に書いておく)

ありがとうございました    よろしくお願いします    挙手おねがいします

  休憩○分     拍手    質問はありませんか?    通訳待ち中    他

筆記者の交代

15分くらいで交代するが、発言者がかわったら交代・用紙3枚で交代などと決めても良い。

ポイント

・事前の打ち合わせー用紙(ルーズリーフ メモ ホワイトボード すべりの良い紙など)

               座る場所を決める

               どのくらい書くのか? (要点のみ  冗談も全部書く)

・発言者を明確にする  /をつける  名前が不明なら男/   若い女性/ でも可。

・ページ番号を書く。

・紙のサイズを小さくして早く手渡すとリアルタイムになる。

 

 

 


手書き文字

中途で盲ろうになった人が、家族や友人とのコミュニケーションとして用いるひとつの方法だが、手話や点字でコミュニケーションできない人も使う。手書き文字は誰でもできると思いがちだが、実際にやってみるとなかなか難しいので、慣れることが大切である。

 

手書き文字の方法

・盲ろう者の手のひらに指で文字を書く。

・盲ろう者になったばかりの人や、読み取りにくい人には、盲ろう者の左手のひらに

 盲ろう者の右手の人差し指を持って書く。

・手のひらがふさがっている時は、膝に書いたり、背中に書くこともある。

 

手書き文字の種類

・カタカナだけ読める。

・ひらがなだけ読める。

・カタカナ ひらがな 漢字 数字 アルファベット 何でも読める。

ただし、 「さらだにまよねーずをかけますか?」 は

       「サラダにマヨネーズをかけますか?」 のほうがわかりやすい。  

また、同音異義語は漢字で書くとわかりやすい。

     例―公園  後援  講演  好演

どの種類の文字を使うかは盲ろう者に確認する。

 

ポイント

 筆順は正しく書く。

 文の区切りは「、」か間を置く。

 爪を切り、濡れた手や汚れた手では書かない。

 話し手が誰かを伝える。

 書くスピードは盲ろう者に合わせる。

 

 

 

 

 

 

 

13.体験実習盲ろう者と交流(交流会に参加)

 

1 目的

NPO友に会」の交流会に参加し、実際に盲ろう者と触れ合うことによって、これまで学んできたことを確認し、さらに学習を深めるとともに実践力を養う。

 

2 活動内容

手作りパスタ作り

小麦粉、卵、オリープ油、塩からパスタを作る。

ミートソースなどを作る。

 

3 準備物

エプロン

手ぬぐいなど

 

4 交流実習のポイント

盲ろう者とふれあいながら行う。

一人一人の盲ろう者の実態を把握する。

各々の盲ろう者にできることは時間かけて一緒にやるようにする。

 

5 備考

材料費として  円いただきます。

 

4日目(10月24日)

14.体験実習まとめ&感想

15.盲ろう者福祉の現状と課題および生活実態

16.通訳・介助者派遣事業について

閉講式

 

 

 

14.体験実習まとめ&感想

講師   鈴木 千草

・グループに分かれての話し合い

 

 

 

・各グループのまとめ発表

 

 

 

 

・コメント

 

 

 

 

15.盲ろう者福祉の現状と課題および生活実態

講師   高橋 信行

1 盲ろう者の存在

(1)全国における盲ろう者数

(2)愛媛県における盲ろう者数

(3)男女比(以下のデータはH7全国盲ろう者協会登録盲ろう者150人で調査)

(4)年齢分布

(5)障害程度による分布

 

2 盲ろう者の生活実態

(1)職業

(2)教育

(3)一人歩き

(4)課題

 

3 盲ろう者に対する福祉の現状

(1)社会福祉法人 全国盲ろう者協会

(2)盲ろう者友の会

(3)通訳介助者養成事業

(4)通訳介助者派遣事業

(5)県内の通訳介助者数

 

4 社会への参加機会

(1)各友の会の行事

(2)体験交流会

(3)中四国盲ろう者大会

(4)友の会指導者研修会

(5)全国盲ろう者団体連絡協議会

(6)メーリングリスト

 

5 盲ろう者友の会の特色

(1)当事者・支援者共同参加型

(2)障害を持った方の参加

 

16.通訳・介助者派遣事業について

講師   鈴木 千草

・通訳・介助者各位(16年版)を配布して説明

 

 

・相談員の登録手続き

 

 

・報告書の作成について